井本コーチ遠征帯同記(トルコ)

遠征帯同記

 

 

【開催国】トルコ(アンタルヤ)

【大会グレード】$15,000

【期間】5月2日〜16日

【選手】清水悠太

【結果】1週目 優勝

    2週目 ベスト8

2年ぶりに優勝することが出来ました。🙂

 

久々のトルコでのクレーコート。トルコ、エジプト、チュニジアなどは、コロナ禍であってもいち早く大会(ツアー下部)を再開し、多くの日本人選手達がお世話になっています。世界各国で大会が再開される今年の春先まで、これらの下部大会の出場選手のレベルが異常に高く、自信を失いそうになる事も多々ありました。

選手達にとって勝利こそが自信に繋がり、明日へのエネルギーになります。ツアーあるあるですが、テニス選手には5〜8大会連続初戦敗退といった経験をする人も少なくありません。これは1〜3ヶ月間未勝利という事です。それでも負けた次の日から1週間、練習とトレーニングを積み、次の大会に向けて準備をします。それを1ヶ月以上続けることを想像してください。(涙)

前進できているのか、取り組んでいることは正しいのか、疑心暗鬼の中で毎日毎日試行錯誤を繰り返しながら、選手達は日々戦っています。20歳そこそこの青年達が、凄まじいプレッシャーとストレスの中で戦っている姿を間近で見ていると、プロスポーツの厳しさを思い知らされると同時にこれらの若者達を尊敬せずにはいられません。

話をトルコの大会に戻します。(^^)

 

リゾートホテルとその敷地内にあるコートを使っての大会なので、食事・トレーニング・時間管理が容易で若手の選手達にとっては大変良い環境だと思います。ホテル内のコートだけでなく、車で10分ほど離れたところにはビリージーンカップアジア予選が開催された会場でも練習が

できます。日本でも同様な仕組みの大会を作ってもらえたら、10代の選手を対象に合宿形式での大会参加ができ、国内から有望な選手が出てくる可能性は高くなるのですが・・・。

清水選手は元々クレーも得意としており、持ち前の緩急を使ったバリエーション豊富なテニスで優勝することが出来ました。これまで取り組んでいたテニスが上手く機能することを確認でき、これからまたどんどんと勝利を重ねてくれる予感がしました。2週目は体調不良の中、普通
の選手なら1回戦負けのところをベスト8。決して諦めることなくベストを尽くすことが出来ました。選手の成長を感じられる瞬間は、コーチにとって至極の瞬間です!