井本コーチ遠征帯同記(アメリカ)

遠征帯同記

 

 

 

【開催国】アメリア(オーランド)

【大会グレード】$52,080

【期間】6月6日〜12日

【選手】清水悠太

【結果】予選2回戦

 

フロリダは大学を卒業して以来19年ぶりに行きました。オーランドは最初の留学先であったゲインズビルから車で2時間くらいの場所だったので最初の頃はよく行きましたが、雰囲気や匂いなどはあまり変わっておらず、ユニバーサルスタジオなどは規模が大きくなっており、色々なテーマパークなどの開発が進んでいました。

 

アメリカの一番の変化は物価高。20年前と比べると物の値段が1.5〜2倍になっており、大きな要因としてコロナ禍の期間にアメリカ政府が毎月給付金を支給していたので、お金が溢れてしまった(インフレに大きく傾いた)為です。

最近はヨーロッパに行ってもアメリカに行っても日本円が安く、ロシアのウクライナ侵攻で飛行機便が少なく価格が高騰している事もあり、今年は特に海外を転戦するのが難しいと感じられます。(汗)

久々に出場したチャレンジャーでは、予選1回戦から強敵(直近の大会でATP50位の選手を倒している)との対戦でした。困難な要因は山盛りで、時差ボケ、暑さ(40度近い)、湿度(呼吸が苦しい)、などなどある中で、しぶとくプレーできて相手がギブアップしてくれた感じでした。

予選2回戦もこの調子と思っていたのですが、1回戦のダメージが抜けず力を発揮できませんでした。

ただやはりチャレンジャーのレベルは刺激があります。^_^ 周りの選手達の意識は高く、試合に勝っても負けてもしっかりと課題に取り組んでいる光景を見られます。また、グランドスラムに出ている選手達が多くいるので、自分達の現在のレベルを測ることができ、何が通用して何が足りないかを再確認することが出来ます。

チャレンジャーを主戦場にしている日本人(内山選手、守屋選手、内田選手)とそのコーチ達との会話は貴重です。それぞれ良い時期も悪い時期もあり、日々試行錯誤しながら努力をしています。ライバルの選手が勝ち上がるのを間近で見るのは正直、「凄い」という正の感情と「羨ましい」という負の感情が混ざっています。そんな時いつも言い聞かせるのは、「Why Not Me?」というフレーズで、「あの選手に出来たんだから俺たちも出来る」ということです。必ずこのレベルから上を主戦場にできるように心に誓い、カンサスに移動しました。

 

【開催国】アメリカ(カンザス)

 

 

 

 

 

 

【大会グレード】$25,000

【期間】6月12日〜19日

【選手】清水悠太

【結果】ベスト8

カンザスのウィチタは標高470メートルの所に位置し、周りは砂漠で熱風が吹く街です。

ダウンタウンを徘徊すると、昼間からお酒を飲みドラッグ中毒のホームレスに多数遭遇します。ビルはあってもお店はなく、教会、保健会社、州の社会施設、車の修理工場などがあるだけで、北側に比較的裕福な人々、南側に貧しい人々が住んでいるようで、街並みがガラッと変わります。

ウィチタ大学のヘッドコーチが中心となって開催している大会で、手作り感が万歳でスタッフの方々は大変親切で心地の良い大会でした。(^o^)

結果は準々決勝敗退と選手本人は満足できるものではないかもしれませんが、1回戦は日本人の関口周一選手、2回戦は昨年のNCAAチャンピオンと、強い相手を倒すことが出来ました。しかも内容がよく、かなり自分が主導権を握った状態で相手を動かし、翻弄し、攻撃を仕掛けてポイントを取れていました。

あとは多少の運も必要で、然るべきタイミングでジャンプアップできるように準備を進めて行きたいと思います。👍